13.的場均
的場均騎手は、2001年に騎手を引退して、その後は調教師となっています。
現役時代は多数の名馬に跨って、数多くのビックレースを勝っている名騎手です。有馬記念については、グラスワンダーでの二連覇が有名ですが、他にもライスシャワーの三着などの記録が残っています。
グラスワンダーの有馬記念は、どちらの勝利も劇的なものでした。
三歳時のグラスワンダーは、怪我からの復帰戦をなかなか好走することができず、有馬記念でも四番人気に甘んじていました。しかしレースでは、メジロブライトの猛追を振り切って、見事に勝利を収めています。この有馬記念は、調子を落としていた実力馬が復活することでも有名なレースですが、まさにこの年のグラスワンダーは、復活という言葉がぴったりの馬だったといえます。
グラスワンダーの同期には、ジャパンカップを制した後、フランスの凱旋門賞に挑戦して二着となるエルコンドルパサーがいました。この馬も的場騎手が乗っていた馬だったのですが、グラスワンダーの復帰戦となった毎日王冠で的場はグラスワンダーに乗ることになります。それだけグラスワンダーの能力を高く買っていたことになりますので、有馬記念の復活も、的場騎手の執念が呼び込んだものと言える気もしますね。その翌年、グラスワンダーは二回目の有馬記念の勝利を勝ち取ります。このレースも、スペシャルウィーク、テイエムオペラオーを破ってのものですから、その価値は値千金であると言えますね。
有馬記念の舞台を知ろう
有馬記念を勝った騎手
有馬記念を勝った調教師